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EcoEcho ―キャンパス全体が「生きた実験室」メルボルン大学で体感した、リアルな持続可能イノベーション― #2
中部日本プラスチック社(CNP)にインターンとして勤務している、Kaoriです。
前回の「EcoEcho」では、オーストラリアのゴミ分別について、日本との違いを交えながらご紹介しました。「日本と全然違う!」と驚かれた方も多かったのではないでしょうか?
オーストラリアでは、家庭や街中だけでなく、学校や大学でも環境に配慮した仕組みが数多く取り入れられています。
特に大学は、環境について学ぶ場所であると同時に、実際の社会で使える取り組みを試す場所でもあります。そこで今回は、オーストラリアを代表する大学の一つである、メルボルン大学のエコイニシアティブに注目します!🌍♻️
1,【メルボルン大学のエコイニシアティブ】―キャンパスが丸ごと「生きた実験室」!?―
メルボルン大学を歩いていて日々感じるのは、「ここって単に授業を受けたり研究したりする場所じゃないな…」ということ。なんと、キャンパス全体が持続可能な社会を実践・検証するための「生きた実験室(Living Lab)」になっているんです!
毎日数万人の学生や教職員が行き交う大学は、まさに小さな「ひとつの街」のような存在です。
だからこそ、ここで再生可能エネルギーを使ったり水を節約したりすることは、大きなCO2削減につながるだけじゃなく、そこで過ごす私たち学生の環境意識も自然と変えてくれるんです!
💡 ここがすごい!世界Top10レベルのサステナビリティ評価
メルボルン大学の環境への取り組みは、国際的にも高く評価されており、なんと2025年に発表されたQSのサステナビリティ評価では、メルボルン大学はサステナビリティ分野で世界第9位、オーストラリアの大学では第1位を獲得‼️
このランキングでは、大学がどのような環境研究を行っているかだけでなく、教育、大学運営、社会との関わりなども評価されています。大学がどのような電力を使っているのか。水をどのように管理しているのか。廃棄物をどのように処理しているのか。学生や教職員が環境問題について学び、行動する機会があるのか。こうした幅広い取り組みが総合的に評価されています。
- 「電気があまりついてない?」メルボルン大学の建物内での発見💡
キャンパス内の建物には、環境性能を評価する「Green Star」の認証を取得したものがあります。Green Starは、建物の設計や建設、運用における環境性能を評価する制度です。エネルギー効率、照明、空調、水の利用、建築材料、室内環境など、さまざまな項目が評価されます⭐️
私はデザインの授業で、「Glyn Davis Building(メルボルン・スクール・オブ・デザイン)」という主に、建築学科の学生が学ぶ建物を使っています。初めてこの建物に入った時に照明の少なさを不思議に思ったのを覚えています。理由を調べてみたら納得、建物の中央がドーンと大きな吹き抜けになっていて、天井から自然な太陽の光がたっぷりと差し込んでくるデザインになっているんです!
「エコな建物」と聞くと、ちょっと暗かったり我慢が必要だったりするイメージがありませんか?でもここは真逆で、明るくて開放的で、木のぬくもりが最高に気持ちいい、学生同士で勉強をするのにぴったりの大好きな場所です!
💡トイレで二度見!?案内プレートに隠された秘密
Glyn Davis Buildingは、建物の環境性能を示す「Green Star」評価で最高ランクの6つ星を獲得しています!どんな工夫があるかというと…
・太陽光を取り入れつつ過度な熱を防ぐ亜鉛パネル
・自動で心地よい温度に保つスマート管理システム
・地下に隠された「750キロリットル」の巨大雨水タンク
特にびっくりしたのが、この雨水タンクの使い道です!集められた雨水は庭木への散水はもちろん、なんと「トイレの流し水」として使われているんです。Glyn Davis Buildingの中のトイレには、実際にこのような張り紙がされており、学生自身がトイレを利用しながらエコを実感できるような仕組みになっています‼️
(和訳:Melbourne School of Design(メルボルン大学デザイン学部)の6つ星グリーンスター持続可能性目標の一環として、これらのトイレの洗浄水には雨水が使用されています。 水に多少の変色が見られる場合がありますが、これは予期されているものであり、正常な状態です。)
最初は「えっ、トイレに雨水?」と驚いたのですが、よく考えたら飲まない水に貴重なキレイな水道水を使う必要はないですよね。トイレを利用するたびにエコに参加できていると実感できる取り組みだと感じました。
- 「Arts West」と持続可能な工夫
もうひとつ、私が大好きな場所が教養学部の建物「Arts West」です!ここには外の空気を100%取り入れる快適な換気システムが導入されています!いつも学生で賑わっている大人気スポットです
この建物も5つ星のGreen Star評価を取得しています!さらに、実はこの建物、1960年代の古い校舎を壊さずに、その上に新しい建物を重ねる形で再開発されたのだそう。資材を無駄にせず歴史を受け継いでいく姿勢もオーストラリアらしいエコの形だと感じました。
4,環境への配慮を、日常の当たり前に
メルボルン大学の取り組みは、大学や学校が環境教育の場であると同時に、環境問題への解決策を実践する場所にもなれることを示しています。再生可能エネルギーの導入、雨水の再利用、環境性能の高い建物。これらは一つひとつを見ると、大学の大規模な設備投資に思えるかもしれません。しかし、その目的は、環境への負荷を減らすだけではありません。学生や教職員が毎日の生活の中で、持続可能な選択を体験し、それを将来の生活や仕事に生かすことにもあります。
環境に配慮することが「特別な活動」ではなく、大学生活の当たり前になる。そのような環境をつくることが、次の世代の意識や行動を変えるきっかけになるのではないでしょうか!日本の大学や企業、そして私たちの普段の生活でも、「一気に全部を変えるのは難しくても、まずは身近な選択から変えてみる!」というメルボルン大学のスタイルから、学べることがたくさんありそうです。
次回の「EcoEcho」では、さらにメルボルンでの使い捨てを減らし、身近な資源をもう一度活用するための工夫を、詳しく見ていきたいと思います。ぜひお見逃しなく!!
参考文献
・University of Melbourne:QS Sustainability Rankings 2026
・University of Melbourne:Sustainability
https://about.unimelb.edu.au/priorities-and-partnerships/sustainability/framework
・University of Melbourne:Our sustainable buildings
https://sustainablecampus.unimelb.edu.au/buildings/green-star-rated
・University of Melbourne:Water
https://sustainablecampus.unimelb.edu.au/water
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